- カシ-フレンドリー
- > 食とのつながり
2016.05.27 Update
風土農園 / 援農ボランティアに参加しました
先月の和み農園さんの援農に引き続き、昨日はkasiでもお世話になっている遠野の風土農園に援農ボランティアに参加してきました。
風土農園さんは岩手県遠野市で無農薬、無化学肥料、無肥料の自然栽培でお米と野菜作りをしています。
kasiではお米(ササシグレ)、大豆、玄米煎餅など販売させていただいたいます。(現在どの商品も完売しています)
今回は田植え時期ということで苗運びや、田植えをした後の植え直しのお手伝いをしました。
風土農園さんで栽培しているのはササシグレという品種になります。
ササシグレはササニシキの親にあたり、ササニシキが出た当初から親勝りと評判の稲でしたが、唯一、食味だけは親のササシグレを超えられなかったと言われているお米でありながら今では栽培している人は少なく、ほんの一部の農家さんが自家米用に栽培しているそうです。
まずは先日植えた田んぼの植え直し作業。
田植えはみんな初心者。
植え方を教えていただきながら機械では植えられなかった田んぼの端っこや、部分的にあいているところに手で苗を植えていきます。
苗は保温折衷苗代の苗床で育てられたもの。
ぬかるんだ田んぼに足をとられながら最初は長靴を履いての作業でしたが途中から裸足に。
裸足になったほうが作業のしやすいことしやすいこと。
裸足のおかげで短時間で植え直しの作業が終了し、その後田んぼの周りの雑草などを集め運搬車に乗せ別な場所へ運びました。。
運搬車の荷台に乗せていただき大人4人大はしゃぎ。
枯れ木や雑草などを降ろし午前の作業は終了。
しばしみんなでオタマジャクシの観察も。
この中にオタマジャクシがうじゃうじゃいたのですよ。
お昼は伊勢崎さんのお話を聞きながら奥さまのまゆみさんの手作りごはんをいただきました。
・ササシグレのおにぎり
・やまんば汁(奥州市のやまんば工房さんに教えていただいたそうです)
・トビウオの天ぷら
・じゃがいもと平青豆のあえもの
・水菜とこんぶのサラダ
・藤の花の天ぷら
ササシグレはごはんが冷めたほうが味が分かりおいしいとのこと。
温かいごはんもおいしいですが冷めてうまみがぎゅっとつまったごはんも格別。
大人数で食卓を囲むというのがなかなかないことなのでみんなで食べるごはんは本当においしかったです。
まゆみさんおいしいごはんありがとうございました。
ごはんを食べた後は今作られているゲストハウスを見学させていただきました。
今はほとんど使われなくなっている古民家を改築して、外から遠野にやってきた人と、遠野に住む人たちが交流できる場をつくるというゲストハウス構築のプロジェクト。
遠野の暮らしを肌で感じてもらえるような、地域の拠点となるゲストハウス作りをしています。
山や川などの自然環境、そして人々の暮らし方に至るまでの地域全体の環境を考え直し、遠野を訪れるひとが、遠野の暮らしを感じながら、気付き、考えることができる場所を作りたいとのこと。
ゲストハウスの周囲に馬の放牧地を作ったり田畑を耕したりも計画中だそうです。
自分たちの住む場所をもっとよりよいところにするためにがんばっている人たちがいること。
世の中がどんどん便利になっていく中で、自分たちができることを自分たちの手で作り上げるということ、遠野の風景を眺めながらたくさんの貴重なお話が聞くことができて本当に素晴らしい時間でした。
ゲストハウスを見学させていただいたあとは最後の作業の苗運び。(これが1番の大仕事でした!)
むかるみに足をとられることと苗箱の重さが重なり足がどんどん沈んでいきます。
なかなか足が抜けず転びそうになる場面も。
みんなで1列に並び苗箱を手渡しで渡す連係プレーで予想よりも早く終わりました。これも人数がいたからこそできたこと。
苗箱を軽トラに乗せ田んぼまで運び作業は終了です。
来月の6月4日(土曜日)には恒例の保温折衷苗代で育ったササシグレをみんなで手植えをする田植えイベントを開催するそうです。(募集は終了しております)
今年は今までで1番お子さんの参加が多いそうで、大人の方も合わせ50人近くとのこと!県内外からいらっしゃるそうです。
家族で田植え体験ができるというのはとても貴重なことだと思います。
きっと楽しく賑やかな田植えになることでしょう。
自然に優しい農業、自然と寄り添った暮らし、遠野の豊かな自然に触れ、普段の日常では味わうことのできない体験やお話をたくさん聞くことができとても貴重な体験でした。
きっと遠野はこれからもっともっと素敵な場所になっていくと思います。
お忙しい中、援農を快く引き受けてくださった風土農園さん、ご参加くださいましたみなさま、素敵な時間を共に過ごすことができとても幸せでした。
本当にありがとうございました。