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2016.05.16 Update
2016 春の冷えとり朝食会 / ご参加いただきありがとうございました。
「冷えにくい体を作ること」そのために大切なのが毎日の食事です。
冷えとり健康法は東洋医学をベースとしています。東洋医学では「陰陽五行説」という考え方が基本となっていて、「陰」と「陽」相反する二つのエネルギーが万物を創りだしていると考えられています。食材も「体を冷やすもの(陰)」、「体を温めるもの(陽)」があり、この2つをバランスよく摂ることが大切です。
体を温めてくれる食材には、大きくわけて3つあります。
・地面の中、海の中に生えるもの
根菜類や海藻類など、地面の中、海の中に生えるものは体を温める食材です。それ以外の野菜、肉、魚、果物などは体を冷やす食材です。
・黒っぽい食材
黒い食材は体を温め、白い食材は体を冷やすといわれています。黒は腎臓の色で、腎臓は冷えに弱いため、黒い食材を積極的に摂ることで、冷えによるダメージを受けにくい体になると考えられています。
黒豆、黒胡麻、玄米、椎茸、キクラゲ、海藻などの黒っぽい食材がおすすめです。
・寒い地方でよく食べられているもの
寒冷地や冬採れる食材は体を温め、熱帯地方や夏採れる食材は体を冷やすという考えです。
久美子さんには当日の献立についてもお話をお聞きしました。
最近よく耳にするスーパーフードですが、緑茶や抹茶、梅干し、納豆、味噌、甘酒、ヒエ、アワといった私たちに馴染みの深い和の食材も含まれていて、それらは”ジャパニーズ・スーパーフード”として注目されているそうです。スーパーフードというと次々と新しいものが話題になりますが、まずは身近な食材から口にする機会を増やしていきたいですね。
今回のメニューはこちら!
・WelcomeTea 飲むヨーグルト(くふや製ヨーグルトと宮崎家のプルーンジャム)
・塩鯖の焼物
・焼き麩とアーモンドの和え物、水菜
・ひじき煮(ひじき、人参、お揚げ、こんにゃく、黒豆)
・海藻、えのき茸、甘夏の和え物
・セロリとラディッシュの漬物
・緑茶がけよもぎ白玉入り玄米粥
・味噌汁(椎茸、ごぼう、玉ねぎ、お麩、めがぶ)
・崩豆腐のすり胡麻黒蜜
・鉄瓶で沸かした白湯
いくら体に良いからといっても温める食材ばかりは食べられません。そこで冷やす性質のものを、温める性質に変えるのが”加熱”と”発酵”です。東洋医学では加熱することで、食材が陽になると考えられています。焼いたり、炒めたりする調理法や、太陽にあてた食材も陽になるといわれていますので、乾物を使ったお料理もおすすめです。
また、温める食材ばかりでいいかというとそうでもなく、割合としては5~10%は冷やす食材も摂るのが理想です。しかし、割合ばかりを気にしても食べ過ぎていまうと内臓に負担がかかってしまいます。そのため”腹八分目”が大切になってくるのです。腹八分目、、難しいですが「もうちょっと食べられるかな」くらいの量がちょうと良いと言われています。満足感をえるためには、まずよく噛むこと!噛むことは脳の刺激にもなりますし、唾液が出ることで消化器の負担も軽くなり、良いことばかりです。
そして、今回は冷えとり歴5年の「工房蟻」の五日市さんがはじめたきっかけ、体調の変化、息子さんと冷えとり、など自身の体験をまじえて、冷えとり生活についてお話してくださいました。
冷えとりでは、心と体のつながりを大切にしています。「結果ではなく、心地よく続けていくことで自分の体も気持ちも変わっていった」というお話も印象的でした。
食べ物にどんなにこだわっても、食べる行為に喜びや感謝がなければ、健康的とはいえませんよね。色々と工夫しながら、柔らかい気持ちでこれからも続けていきたと思います。
ご参加くださった皆さん、美味しいお料理を作ってくれたくふやさん、本当にありがとうございました。
◎くふや(EATING GALLERY)
住所 / 盛岡市紺屋町5-14 ギボーシプラザ 1F
電話 / 019-654-2322
営業時間 / 11:30~21:30 (日曜日のみ20時まで)
6月3(金)~6(月)日の4日間は毎年恒例の「うこぎごはん」が始まります。うこぎ膳、うこぎ弁当、それぞれがご予約も可能だそうです。尚、ご予約・お問合せについては、直接「くふや」さんにお願いいたします。