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2013.12.30 Update

もっとジャムが好きになる
料理家 吉田玲奈さん

jam

すももとルバーブ、桃とブランデー、バナナとパッションフルーツ
クローブとぶどう、無花果と新生姜など
それぞれ季節の ”旬” が詰まった 『 四季のひとさじ 』
びっくりするような組み合わせでいて
色鮮やかでうっとりとなる美味しさのジャムです。

 

「料理への興味は小学生のころのお菓子づくりがスタートでした。でもシュークリームを作りはじめたらしばらくはシュークリームだけ。
自分の納得できる味になるまで作り続けるような子でした。」

小さいころから、コツコツと何かをつくるような職人さんに憧れていた玲奈さん。でもそれはふわっとしたもので何かは分からなかったそう。

短大では英文学を専攻し、当然の流れのように普通に就職してと考えていましたがアルバイトをしていたお洋服のセレクトショップで知った憧れのメーカーに就職。
充実した毎日でしたが、それは料理とはまったく違った分野でのお仕事でした。

その後、いつくかの仕事を経験しているうちになったのが食器の担当。これが転機となりました。
それぞれの食器に合うお料理やテーブルセッティングを提案しているうちに自分のなかの漠然としていた “何かをつくる人” と “料理” がぴったりと重なることに。

「レストランでの経験を積んでいくなかでハレのお料理よりも、日常のお食事に興味が変化していきました。
自分の体を作っている毎日の食べものに関心が高まってきたんです。」

 

2011年の夏に結婚を機に盛岡へ引っ越し。
はじめて暮らす街、盛岡の食材の豊富さ山ぶどう、さるなし、マルメロ、かりん、ほおずき、などのたくさんの山の恵み。

「保存食作りが好きだったこともあり始めた瓶詰づくり。
イベントなどで販売していましたが、すこしづつお声を掛けていただいて2013年からは『四季のひとさじ』として皆さんにお届けできる形になりました。

ジャム作りは、最初からこれを作ろうと決めることはありません。素材ベースでの製作なので、食べてみて、熟し具合や香りを感じてから。
作っている途中でこんなハーブを、こんな食感を、と加えてみることもあります。
はじめはシンプルなものが多かったけどフルーツの組み合わせが楽しくなってきてどんどん大胆になっているかも。」

その大胆さは玲奈さんの知識や経験が活かされてこそのもの。
そうして作られたジャムも今や100種類!を超えたそう。定番で作っているものは本当にわずかでそのレモンカード、ミルクジャム、しょうがシロップでも季節に合わせて、レモンカードにゆずを合わせたりミルクジャムには塩、と少しずつ変化しています。

そしてジャムを作るのに大切な役割を担っているのが銅鍋。
熱伝導が良いので、短時間で煮ることができ素材の色が綺麗に仕上げられるそうです。

弘前での ”林檎の収穫” もとても貴重な体験だったとのこと。
一般に流通しているりんごは収穫後に貯蔵されてそれぞれの時季に出荷されているものが多いのですがもぎたての林檎は本当に瑞々しく美味しかったそう。
今後は生産者さんとも直接繋がるようなことができればとのお話でした。新しい試みと新しい味。これからの「四季のひとさじ」も本当に楽しみです。

梨木香歩さんの 「西の魔女が死んだ」 という小説。
このなかで、中学生の孫と暮らすのが魔女とよばれるおばあさん。
銅鍋でジャムを作り、カリン酒を仕込み、ハーブを育ててるんです。お話を聞くうちに思い出しました。実際の玲奈さんはもちろんおばあさんでは無くはじける笑顔の可愛い魔女です。
玲奈さん、たくさんのお話をありがとうございました。

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【profile&information】

料理家 吉田玲奈
料理人としてフレンチやイタリアン、オーガニック・レストランなどを経て2011年に盛岡に。
瓶詰め「四季のひとさじ」をはじめ、料理教室、ケイタリングなどお料理を中心にいろんな愉しい企画を考え中。

blog「マメコビト日記」 http://mamecobito.blogzine.jp/

cartaの棚展5 「四季のひとさじ」
12月19日(木)~12月29日(日)
http://carta.blog.shinobi.jp/
期間中はスペシャルメニューと、玲奈さんの蔵書が読める
コーナーもあるそうです。日曜日まで開催しています。